賃貸不動産オーナー向け経営情報 「家主と地主」2018.8月号 Vol.95に掲載されました。
業界トレンド最前線!に取り上げられました。
シェアハウス運営を手掛けるクロスハウス(東京都渋谷区)が3月から旧スマートデイズにより建築されたシェアハウス【かぼちゃの馬車】の運営を受託し、現在約100棟約1000戸を管理。稼働率を9割まで上げている。「必要なのはリノベーションではなくて、ターゲットの変更とそれに合わせた募集を行うことです」と鳥井淳史社長は話す。
通常、シェアハウスは交流スペースを必須としているが、同社は好立地の賃貸に入居を希望していても住人同士の交流を求めない層をターゲットにし、シェアハウスではなく『シェアドアパートメント』として独自展開。
募集は自社サイトをメーンに行なっており、個人がネットで検索した部屋探しのキーワードで、同社の広告が表示されるようにした。そういった集客が奏功し6月のみですでに300戸成約しているという。
スマートデイズが倒産したことで途方に暮れた販売会社やオーナーの相談が多数寄せられるようになり引き受けることを決めた。当初は山手線沿線やビッグターミナル駅周辺の条件の良いエリアの物件から扱い始めたが、想定以上の反響があり、範囲を広げて管理受託している。
かぼちゃの馬車のシェアハウスが多く建てられた地域とされる足立区の北千住や西新井、竹ノ塚など、江戸川よりも都市側に位置する物件も募集の対象だ。
賃料については周辺相場から査定していくが、今後管理棟数を供給母数の3分の1とされる300〜400棟にまで拡大していくことで同タイプのオピニオンリーダーとなり、賃料を上げていくことを目指す。