外国人従業員の入居審査・保証会社審査が通らない主な原因は、「国内に連帯保証人・緊急連絡先がいない」「審査書類や電話確認での言語の壁」「在留資格・雇用形態の評価」の3つです。そして企業側で最も確実な対処法は、従業員個人の契約ではなく法人契約に切り替えることです。法人契約では審査対象が企業になるため、外国籍であることに起因する審査落ちを構造的に回避できます。本記事では、入居審査で見られるポイント、保証会社審査に落ちる主要因、企業が取れる4つの対処法を、人事・総務担当者向けに整理します。
\ 簡単1分で入力完了 /
なぜ外国人の入居審査は通りにくいのか
現在の賃貸市場では、保証会社の審査が事実上の「契約の関門」になっています。国土交通省の調査では、賃貸借契約で家賃債務保証会社を利用するケースは約8割に達しています(国土交通省「賃貸住宅管理業務に関するアンケート調査」)。連帯保証人を立てる従来型の契約が減った結果、「保証会社の審査に通るかどうか」が入居可否をほぼ決める構図です。
ここで外国籍の入居希望者は、日本人と同じ審査項目でも不利になりやすい事情を抱えています。国内に頼れる親族がいない、日本での信用情報・賃貸履歴がない、日本語での電話確認が難しい——いずれも本人の支払い能力とは別の理由です。企業が採用した優秀な人材が「住まいが決まらないので入社日に間に合わない」という事態は、審査の仕組みを理解すれば十分に防げます。外国人が賃貸を借りにくい構造的な背景は、外国人が賃貸を借りられない理由と企業ができる解決策でも詳しく解説しています。
外国人従業員の入居審査で見られる4つのポイント
不動産会社・保証会社が外国籍の入居希望者を審査する際、主に確認するのは次の4点です。
| 審査項目 | 確認される内容 | 外国人従業員がつまずきやすい点 |
|---|---|---|
| 在留資格・在留期間 | 在留カードの資格種別、残存期間、更新見込み | 在留期間の残りが数ヶ月だと「契約期間中に帰国するのでは」と見られやすい |
| 雇用形態・収入 | 雇用契約書、内定通知、収入証明、勤務先の安定性 | 来日直後は日本での収入実績・課税証明がなく、書類が揃わない |
| 日本語コミュニケーション | 申込時のやり取り、保証会社からの本人確認電話 | 電話での日本語確認に応答できず「審査保留→否決」となるケース |
| 緊急連絡先・連帯保証人 | 国内在住の緊急連絡先の有無、続柄 | 親族が海外在住のため、国内連絡先を用意できない |
重要なのは、これらの多くが「支払い能力」ではなく「確認のしやすさ」の問題だという点です。勤務先である企業が審査プロセスに関与すれば、大半は解消できます。
保証会社審査に落ちる主な要因5つ
- 国内の緊急連絡先が用意できない——保証会社の多くは国内在住の緊急連絡先を必須としており、これだけで申込が受理されないことがあります。
- 日本語での本人確認電話に対応できない——審査の最終段階で行われる意思確認の電話がつながらない・会話が成立しないと否決されやすくなります。
- 収入証明書類が揃わない——来日前・来日直後は源泉徴収票や課税証明書が存在せず、内定通知だけでは審査基準を満たさない保証会社があります。
- 在留期間の残存が短い——更新が一般的な資格でも、書面上の残存期間だけで機械的に判断される場合があります。
- 過去の家賃滞納・信用情報——信販系保証会社はクレジット履歴を参照するため、日本での信用履歴がないこと自体がマイナス評価につながることがあります。
いずれか1つでも該当すると、物件自体は空いていても契約に進めません。従業員個人の努力で解決しにくい項目が多いのが実情です。
審査が通らないときの対処法4つ
①企業の法人契約に切り替える
最も確実な方法です。法人契約では契約名義が企業になるため、審査対象は「会社の信用力」に移ります。従業員本人の在留期間・収入証明・国内連絡先が審査の中心から外れ、外国籍を理由とした否決を構造的に回避できます。契約の流れや必要書類は法人契約で賃貸を借りる方法の完全ガイドを参照してください。
②外国人対応に実績のある保証会社・物件を選ぶ
保証会社の中には、多言語での本人確認や海外緊急連絡先の受付に対応する会社もあります。不動産会社に「外国籍対応の保証会社を使える物件」を条件として伝えると、候補を絞り込めます。ただし対応可否は物件のオーナー・管理会社の方針にも左右されるため、選択肢は限られる点に注意が必要です。
③公的な保証・支援制度を活用する
住宅セーフティネット制度では、外国人を含む住宅確保要配慮者の入居を拒まない登録住宅(セーフティネット住宅)や、居住支援法人による入居支援が整備されています。物件の選択肢やエリアは限られますが、行政窓口・居住支援法人に相談する価値はあります。
④保証会社不要の物件・サービスを利用する
そもそも保証会社への加入を求めない住居サービスを選べば、審査落ちの問題自体が発生しません。保証人・保証会社が不要な法人向け賃貸の選択肢は、保証人不要で借りられる法人向け賃貸の解説記事で詳しく比較しています。
\ 無料でダウンロード /
法人契約なら保証会社審査そのものが不要に——クロスハウスの場合
クロスハウスの法人向け社宅サービス「コスパgood社宅」は、対処法①と④を同時に満たす選択肢です。
| 項目 | 一般的な賃貸(個人契約) | クロスハウスの法人契約 |
|---|---|---|
| 保証会社 | 加入必須(初回保証料・月額保証料が発生) | 原則不要(初回取引時に登記簿謄本を提出するのみ) |
| 外国籍の入居 | 物件・オーナーの方針次第で断られることがある | 全部屋で外国籍の方が入居可能 |
| 言語対応 | 日本語のみが多い | 日本語・英語・中国語・韓国語でサポート |
| 初期費用 | 敷金・礼金・仲介手数料で家賃の数ヶ月分 | シェアハウスは一律3万円、家具家電付きアパートメントはキャンペーンで3万円(通常5万円)。いずれも敷金・礼金・仲介手数料ゼロ |
| 入居者の入替 | 再契約・再審査が必要 | 無料(メール1本で完了) |
クロスハウスは累計650社以上の法人取引実績があり、個人向けでも入居者の約6割が外国籍です。外国人入居者への対応ノウハウ——来日前のWEB契約、多言語での生活サポート、緊急対応——を法人契約でもそのまま利用できます。入社日が迫っている場合も、申込から最短7日後に入居可能です。受け入れ準備全体の段取りは外国人社員の受け入れ準備チェックリスト【住居編】で確認できます。
審査に落ちる前にできる予防策
審査は「落ちてから対処する」より「落ちない設計にする」方が、時間もコストも小さく済みます。個人契約で進める場合でも、次の準備をしておくと保証会社審査の通過率を高められます。
| 予防策 | 効果 |
|---|---|
| 国内在住の緊急連絡先を先に確保する | 保証会社が必須とする項目を満たし、申込段階での差し戻しを防ぐ |
| 本人確認電話の日時・通訳の段取りを事前に決めておく | 「電話がつながらず否決」を回避する |
| 雇用契約書・内定通知を早めに用意する | 収入実績がなくても雇用の安定性を示せる |
| 在留期間の更新見込みを説明できるようにする | 残存期間が短くても契約継続の意思を示せる |
もっとも、これらは個人契約の枠内での「対症療法」に近く、物件やオーナーの方針次第では準備しても断られることがあります。入社日が決まっている採用の文脈では、最初から法人契約で進める方が、審査落ちによる手戻りリスクを根本から避けられます。まずは自社が法人契約に切り替えられるかを確認し、難しい場合に上記の予防策を併用するのが現実的な進め方です。法人契約と個人契約の違いは法人契約と個人契約の比較記事で整理しています。
- 外国人従業員の入居審査は日本人と何が違いますか?
-
審査項目自体は同じですが、在留資格・在留期間の確認が加わる点と、国内の緊急連絡先や日本での収入証明を用意しにくい点で、実務上のハードルが高くなります。支払い能力とは別の「確認のしやすさ」の問題が大きいため、企業が法人契約で関与することで多くは解消できます。
- 保証会社の審査に落ちた場合、同じ物件に再申込みできますか?
-
物件によっては別の保証会社で再審査できる場合があります。ただし同系列の保証会社では審査情報が共有されていることがあり、同じ結果になる可能性もあります。再審査を繰り返すより、法人契約への切り替えや保証会社不要の物件を検討する方が早く解決するケースが多いです。
- 在留期間の残りが少ない従業員でも賃貸契約できますか?
-
個人契約では在留期間の残存が短いと否決されやすくなります。法人契約であれば契約名義は企業のため、本人の在留期間が審査の中心にならず、契約しやすくなります。なお在留資格の更新手続き自体は本人と企業側で計画的に進めてください。
- 法人契約にすると審査はどうなりますか?
-
審査対象が企業に移り、登記簿謄本や会社概要などの書類で会社の実在性・信用力が確認されます。クロスハウスの法人契約では初回取引時に登記簿謄本をご提出いただくのみで、保証会社への加入は原則不要です。
- 特定技能外国人の住居も法人契約で手配できますか?
-
可能です。特定技能では住居確保の支援が受入れ企業(または登録支援機関)の義務的支援に含まれるため、法人契約での一括手配は有力な選択肢です。居室面積などの基準は特定技能外国人の住居基準まとめで解説しています。
- クロスハウスの法人契約で必要な書類は何ですか?
-
初回取引時に登記簿謄本をご提出いただきます。契約はオンラインで完結し、入居者の入替もメール1本で手続きできます。従業員本人の連帯保証人や保証会社加入は原則不要です。
- 審査に落ちないために事前にできることはありますか?
-
個人契約で進める場合は、国内在住の緊急連絡先を先に確保する、本人確認電話の日時と通訳の段取りを決めておく、雇用契約書・内定通知を早めに用意する、在留期間の更新見込みを説明できるようにする、といった準備が有効です。ただし物件やオーナーの方針次第では準備しても断られることがあるため、入社日が決まっている採用では最初から法人契約で進める方が手戻りリスクを避けられます。
個別のケースで審査に通るか不安な場合も、状況に応じた住居確保の方法をご提案できます。無料相談を受け付けています。
※在留資格・特定技能制度に関する記述は執筆時点の一般的な情報です。実際の運用にあたっては、出入国在留管理庁・厚生労働省が公表する最新の運用要領を必ずご確認ください。
まとめ:審査の壁は「個人契約の枠組み」の問題。法人契約で構造から解決する
外国人従業員の入居審査・保証会社審査が通らない原因の多くは、本人の支払い能力ではなく、連帯保証人・言語・在留資格の確認という個人契約特有の構造にあります。対処法は「法人契約への切り替え」「外国人対応の保証会社・物件」「公的支援制度」「保証会社不要のサービス」の4つ。中でも法人契約は、審査落ちのリスクを構造から取り除ける確実性の高い方法です。
\ 簡単1分で入力完了 /
