「全国賃貸住宅新聞」2019.9月号 第1382号に掲載されました。

新聞2019

「全国賃貸住宅新聞」に取り上げられました。

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新規受託3割が法人契約で安定稼働実現

元「かぼちゃの馬車」入居率90%超

クロスハウス(東京都渋谷区)は、管理する約340棟3500室のうち、約2500室が『かぼちゃの馬車』物件だ。

1年前から、管理棟数を3倍に伸ばし、入居率は90%を超えている。

現在も『かぼちゃの馬車』オーナーから問い合わせが増加し続けている。月に約10棟、約100室の新規受託がある。

同社は、『かぼちゃの馬車』物件の管理受託を18年3月から開始。都内で築浅の個室に安く住みたい層をターゲットに『シェアードアパートメント』として宣伝。

共有リビングがほとんどない、シェアハウスとしてのデメリットを逆手に取った。

家賃は3万~6万5000円で共益費は別途1万円。周辺の新築・築浅物件と比較すると2~3割ほど安い。

築浅で家具家電が付いていること、初期費用が安いことが人気の理由だ。

「18年夏ごろから、法人営業を強化している」と話す鳥井社長。

法人寮として一棟を貸し出すことで、安定的な賃料を得ることができるからだ。

管理する『かぼちゃの馬車』物件のうち、2割が法人契約だ。新規で管理受託した物件に限れば、3割に上る。

特に営業を強化するのは、留学生やワーキングホリデーを手配する現地エージェント。韓国、台湾で各40社ほどと提供する。

日本へ来る際に住居住居に困らないよう、エージェント側としても寮のニーズが高く、成約率が高い。

鳥井社長は、「クロスハウスの物件から出ていかない工夫をし、退去率を下げる。それにより全体の高稼働を維持することができる」と話す。

 

管理物件間の引っ越し無料

同社の強みである、物件間移動無料サービス。退去時のアンケート結果を分析し、10年前から開始した。

当時の退去理由で多かったのは、母国に帰る、転勤、シェアハウス内のコミュニティーになじめないなどだ。

物件間移動が無料になれば、同社は入居率を下げることなく、退去者の希望する引っ越しをかなえることができる。

入居者は、初入居の際の初期費用と月額賃料で同社の管理する建物へ何度でも住み替えが可能だ。

鳥井社長は、「建物間の移動は月に平均で70件ほどあり、退去までに入居者は平均2物件住み替えている」という。